甲府盆地のぶどう・桃を狙うアライグマ──山梨の果樹産地と外来獣の攻防
この記事の情報は2026年3月時点のものです。
甲府盆地のぶどう畑に夜が来ると、収穫前の実を狙う動物がいます。アライグマです。特にシャインマスカットをはじめとする高糖度品種は収穫直前が最も価値が高く、一夜にして果房をまるごと食べられてしまう被害が山梨県内の農家から相次いで報告されています。全国有数の猛暑地帯・甲府盆地は気温が高い分だけゴキブリの活動期も長く、農家と害獣・害虫の戦いが続いています。
アライグマ──ぶどう・桃産地で広がる果実被害
アライグマは北米原産の特定外来生物で、山梨県内でも近年生息確認が増えています。雑食性で果物を好み、ぶどう・桃・すもも・プルーンなどの果実への食害が農家の大きな悩みになっています。
特にぶどうは収穫直前の高い糖度の果房をまるごと食べられてしまうことがあり、一夜にして大きな損失が生じることもあります。甲府盆地周辺の農家からの被害相談は毎年増加傾向にあります。
アライグマへの対策のポイントです。
- 電気柵を設置する ── 地際から複数段に張り、木・棚からの侵入経路も考慮しましょう
- 収穫残渣をすぐに片付ける ── 落下した果実はアライグマを強く引き寄せます
- 屋根裏・床下の侵入口を点検する ── 住宅への侵入も報告されています
- わなの設置は市町村に相談する ── 特定外来生物のため捕獲には許可が必要です
ネズミ──果樹農家の倉庫・加工施設への侵入
山梨県の果樹農家では、収穫・選別・出荷作業を行う農業倉庫やワイン醸造施設へのネズミの侵入も問題になっています。ネズミは果実を直接食害するだけでなく、配線を噛み切って機械を故障させたり、フン・尿で食品を汚染したりすることがあります。
秋から冬にかけてネズミは暖かい場所に侵入しやすくなります。収穫・出荷シーズン前の9〜10月に施設の点検を行い、隙間を金属メッシュや金属板で塞いでおくのがおすすめです。
ゴキブリ──甲府盆地の猛暑が生む長い活動期
甲府市をはじめとする甲府盆地の都市部では、飲食店や集合住宅を中心にゴキブリの相談が年間を通じて寄せられています。甲府盆地は内陸性気候で夏の気温が高く、全国でも有数の猛暑地域として知られています。この高温・多湿な夏がゴキブリの活動に好都合な環境を生み出しています。
7〜9月は特に活動が活発になるため、この時期の前から対策を始めておくと効果的です。
相談窓口
| 問い合わせ先 | 主な担当内容 |
|---|---|
| 山梨県 農政部 農業技術課 | アライグマ等の農業被害全般・防護柵補助 |
| 山梨県 環境部 自然共生推進課 | 特定外来生物の管理方針 |
| 甲府市 保健所 | ネズミ・ゴキブリ等の衛生害虫相談 |
| 各市町村 農政担当課 | わな貸出・果樹農家向け被害対策 |
部署名・担当課は自治体の組織改編により変更されることがあります。「〇〇市 ゴキブリ 相談」などで検索して最新の窓口をご確認ください。
引越し先の害虫リスク診断で、都道府県別のリスクを比較することもできます。
隣接する県の状況が気になる方は、長野県のゴキブリ・アライグマ傾向や静岡県のゴキブリ・セアカゴケグモ傾向もあわせてご覧ください。
山梨県のマップ目撃データでわかること
このサービスには山梨県内から寄せられた目撃情報が蓄積されています。農地周辺でのアライグマ報告と、甲府市の市街地でのゴキブリ投稿を地図で確認してみてください。果樹農家の方にも、周辺エリアの傾向把握に役立ちます。
本記事の自治体情報は執筆時点のものです。最新情報は各自治体サイトをご確認ください。
気になること
山梨・甲府でゴキブリが出やすいエリアはどこですか?
甲府市をはじめとする甲府盆地の都市部では飲食店や集合住宅を中心にゴキブリの相談が年間を通じて寄せられています。甲府盆地は内陸性気候で夏の気温が高く、全国でも有数の猛暑地域として知られています。7〜9月は特に活動が活発になります。
ぶどう畑でのアライグマ被害を防ぐには?
電気柵の設置が最も効果的です。ぶどうは棚仕立てのため、地際だけでなく棚の周囲にも対策を施すことが重要です。わなの設置は市町村農政担当課に相談してください。
アライグマを見かけたとき、どこに相談すればよいですか?
市町村の農政担当課または環境担当課に連絡してください。アライグマは特定外来生物のため、捕獲には許可が必要です。