霞ヶ浦周辺から広がるジャンボタニシ──茨城の稲作地帯に迫る外来貝
この記事の情報は2026年3月時点のものです。
霞ヶ浦は日本で2番目に大きな湖で、周辺の灌漑用水路が茨城県内の広大な水田地帯を支えています。しかし近年、その用水路がジャンボタニシの移動経路になっています。ピンク色の卵塊が水路の壁に産みつけられ、孵化した貝が水田に流れ込んで柔らかい苗を食害する──霞ヶ浦周辺の農家が直面する新たな課題です。首都圏に隣接する茨城では、同時期にアライグマの農地への侵入も増え続けています。
霞ヶ浦の灌漑用水系から広がるジャンボタニシ
ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)は南米原産の特定外来生物で、水田の苗を食べる食害が深刻です。茨城県では霞ヶ浦周辺の灌漑用水路を通じて生息域が広がっており、田植え直後の柔らかい苗が特に被害を受けやすい傾向があります。
ピンク色の卵塊は水路の壁や植物の茎に産み付けられます。見つけたら素手で触れず手袋をして除去し、水に落とさないよう乾燥した場所に捨てましょう。
対策のポイントです。
- 浅水管理を徹底する ── 田植え後2〜3週間は水深を3cm程度に保ちましょう
- 水口・水尻にネットを設置する ── 用水路からの侵入・流出を防げます
- 卵塊を定期的に除去する ── 孵化前に取り除くことが個体数の抑制につながります
- 発見情報を市町村に報告する ── 分布状況の把握が県全体の防除計画に役立ちます
アライグマ──首都圏近郊農地での拡大
茨城県では2000年代以降にアライグマの生息が確認されはじめ、近年は南部・西部の都市近郊農地を中心に急速に分布が広がっています。トウモロコシ・果物・スイカなど多様な農作物への食害が報告されており、農家の被害相談が増えています。
また家屋の屋根裏に侵入して糞尿被害を引き起こすケースも県内で報告されています。通気口・破損した軒先・屋根と外壁の隙間などが侵入口になりやすいため、定期的な点検が大切です。
ゴキブリ・ネズミ──水戸市・つくば市の都市型問題
水戸市・つくば市・日立市などの都市部では、飲食店や集合住宅を中心にネズミ・ゴキブリの相談が年間を通じて寄せられています。ネズミは建物の配管貫通部・換気口・基礎のひび割れなどから侵入するため、隙間を金属メッシュやパテで塞ぐことが基本的な予防策です。
相談窓口
| 問い合わせ先 | 主な担当内容 |
|---|---|
| 茨城県 農業総合センター | ジャンボタニシ・農業病害虫の相談 |
| 茨城県 農林水産部 農業政策課 | アライグマ等の農業被害全般 |
| 茨城県 環境政策課 | 特定外来生物の管理方針 |
| 水戸市 保健所 | ネズミ・ゴキブリ等の衛生害虫相談 |
| 各市町村 農政担当課 | アライグマわな貸出・防護柵補助 |
部署名・担当課は自治体の組織改編により変更されることがあります。「〇〇市 ゴキブリ 相談」などで検索して最新の窓口をご確認ください。
引越し先の害虫リスク診断で、都道府県別のリスクを比較することもできます。
隣接する県の状況が気になる方は、千葉県のゴキブリ・アライグマ傾向や栃木県のアライグマ・ゴキブリ傾向もあわせてご覧ください。
茨城県のマップ目撃データでわかること
このサービスには茨城県内から寄せられた目撃情報が蓄積されています。霞ヶ浦周辺の農地でのジャンボタニシ報告と、水戸市・つくば市での市街地投稿を地図で確認してみてください。
本記事の自治体情報は執筆時点のものです。最新情報は各自治体サイトをご確認ください。
気になること
茨城・水戸でゴキブリが出やすい時期はいつですか?
ゴキブリは茨城の夏(6〜9月)に活動が最も活発になります。飲食店が密集するエリアでは建物全体で同時に対策するほど効果が出やすいため、近隣店舗や管理会社と連携して取り組むのがおすすめです。水戸市・つくば市・日立市などの都市部では年間を通じて相談が寄せられています。
ジャンボタニシを見かけたとき、どこに相談すればよいですか?
市町村の農政担当課または茨城県農業総合センターに連絡してください。特定外来生物に指定されているため、持ち出しや飼育は禁止されています。
アライグマを捕まえてもよいですか?
アライグマは特定外来生物のため、許可なく捕獲・飼育・移動させることは禁止されています。わなの設置には市町村の許可が必要ですので、まず農政担当課か環境担当課に相談してください。