アライグマとタヌキの見分け方 ── 顔・尻尾・行動の違いを整理
夜中に庭で物音がして、外を見たら丸い動物が…。「あれはアライグマ?それともタヌキ?」と迷った経験はありませんか?どちらもずんぐりとした体型で夜行性なので、ぱっと見では区別がつきにくいものです。でも、いくつかのポイントを覚えておくと、かなり見分けやすくなります。
尻尾と顔の模様が一番のポイント
アライグマとタヌキを見分けるとき、最初に確認したいのが「尻尾」と「顔の模様」です。
尻尾で見ると、アライグマは白と黒の縞模様(5〜7本ほど)がはっきりと入っています。一方のタヌキの尻尾には縞模様がなく、太くてふさふさしています。尻尾だけ見れば、ほぼ確実に区別できるほど違いが明確です。
顔の模様では、アライグマは目の周りに黒い「覆面状」の模様があり、目の部分が黒く大きく目立ちます。タヌキも目の周りは黒いですが、模様がV字型に口の方へ広がる形で、アライグマほどはっきりした覆面模様ではありません。
体格についても少し違いがあり、アライグマは体長40〜60cm・体重4〜10kgほど、タヌキは体長50〜70cm・体重3〜6kgほどとされています。ただし体の大きさだけで判断するのは難しいため、やはり尻尾と顔を見るのが確実です。
アライグマとタヌキ、それぞれの特徴
もう少し詳しく、2種類の特徴を整理してみましょう。
アライグマは北米原産の外来種です。もともとペットとして輸入されたものが野生化し、現在では全国各地に生息域を広げています。前足が非常に器用で、食べ物を水で洗うような仕草をすることでも知られています。農作物への被害や家屋への侵入も多く、鳥獣保護管理法の「特定外来生物」に指定されています。
タヌキは日本在来の野生動物で、古くから人の暮らしの近くに生息してきました。「ためフン」といって、決まった場所で排泄をくり返す習性があります。庭の隅や塀際に同じ場所のフンが積み重なっているようなら、タヌキが来ている可能性があります。アライグマのように前足を器用に使う行動は見られません。
行動パターンでも見分けられる
タヌキは基本的に夜行性で、昼間に活動している姿はあまり見かけません。一方のアライグマは夜行性ですが、昼間に行動する個体も珍しくありません。昼間に庭や公園でずんぐりした動物を見かけた場合、アライグマの可能性が高めです。
アライグマは物をつかむことが得意なため、ゴミ袋を開けたり、戸締まりの甘いエサ箱を開けたりといった被害も報告されています。タヌキも庭の植物や果物を食べることはありますが、アライグマほど「手を使って荒らす」ような行動はとらない傾向があります。
アライグマ・タヌキどちらも、近年の目撃情報は地図で確認できます。お近くのアライグマ目撃情報を地図でチェックしておくと、自分の地域にどれくらい出没しているかの参考になります。
見かけたときはどうすればいい?
どちらの動物も、むやみに近づいたり、エサを与えたりしないようにしましょう。アライグマもタヌキも鳥獣保護管理法の対象で、個人が捕獲・処分するのは原則として違法です。特にアライグマは特定外来生物でもあり、無許可での飼育・移動も禁止されています。
見かけた場合は、まず市区町村の担当窓口(環境・生活衛生担当など)に相談してみてください。農業被害が出ている場合は農政担当課や農協に連絡するのも一つの方法です。専門業者に駆除を依頼する場合の選び方は、業者選びのポイントも参考にしてみてください。
アライグマが外来種として問題になっている背景についてはアライグマと外来種問題で詳しく触れています。また、春になると活動が活発になりやすい点については春のアライグマ活動期もあわせてご覧ください。