トコジラミとは?生態・刺された症状・対策の完全まとめ
「ベッドのまわりが何か刺された跡だらけになっている」──そんな経験はありませんか?原因のひとつとして浮かび上がりやすいのが、トコジラミです。見た目は小さくても、一度住み着くと自力での対処が難しくなりやすい害虫です。
トコジラミってどんな虫?
トコジラミは体長5〜8mmほどの、赤褐色で扁平(ぺたんこ)な体をした昆虫です。別名「ナンキンムシ」とも呼ばれ、かつては日本でも広く見られましたが、戦後の衛生環境の改善とともに一時は数が減りました。その後2000年代以降、海外との人の往来が増えるにつれて、旅行者の荷物や衣類に紛れて持ち込まれるケースが増えてきたとされています。
トコジラミは夜行性で、明かりを嫌います。昼間は人目につかない暗い場所に潜み、夜になると眠っている人間の血を吸いに出てきます。主な隠れ場所はマットレスの縫い目・ベッドフレームの隙間・壁紙の裏・床板のすき間など、家具や建材のわずかな暗所です。
刺されるとどうなるの?
刺されたあとに現れるのは、強いかゆみをともなう赤い丘疹(ぽつぽつとした膨らみ)です。個人差はありますが、かゆみが数日間にわたって続くこともあります。刺し跡が一直線や弧を描くように並ぶ(「朝食・昼食・夕食」などと呼ばれることもある)のが特徴的で、ほかの虫刺されと見分けるひとつの手がかりになります。
かゆみがひどい場合や、刺し跡が広がってきた場合は皮膚科を受診してください。市販の虫刺され薬で症状を和らげることもできますが、根本的な解決には発生源の駆除が欠かせません。
どこからやってくるの?持ち込みルートを知っておこう
トコジラミが自宅に入り込むルートとして多いのは、次のようなケースです。
- 旅行・出張先での荷物 ── ホテルや旅館のベッドから、スーツケースや衣類に紛れて持ち帰るパターン
- 公共交通機関 ── 飛行機・夜行バス・電車の座席に潜んでいたトコジラミが衣類に移るケース
- 中古家具・古着 ── 購入した家具やリサイクル衣類にすでに卵や成虫が混入しているケース
旅行から戻ったとき、スーツケースをそのまま寝室に持ち込むのは避けるのが無難です。玄関や浴室などで荷物を開け、衣類はすぐに洗濯するか60℃以上の乾燥機にかけると、万が一持ち込んでしまっても対処しやすくなります。
早めに気づくためのチェックポイント
旅行先でトコジラミに遭遇しないために、宿泊施設に着いたらベッド周辺を簡単にチェクしておくと安心です。
- マットレスの縫い目や端 ── 黒い小さな点(フン)や茶色い脱皮殻がないか確認する
- ベッドフレームの裏面・接合部 ── 成虫や卵が潜んでいないかを目でなぞるように見る
- シーツ・枕カバーの血痕 ── 赤茶色のシミがあれば注意のサインです
自宅で同様のサインを発見した場合、早めに専門業者に相談するのが確実です。トコジラミは繁殖力が高く、発見が遅れるほど駆除に手間と費用がかかる傾向があります。市販の殺虫剤で効果が出ないケースも多いため、疑いがある段階でプロに確認してもらうのが一番の近道です。
お近くでのトコジラミ目撃情報は、[地図](/)で確認できます。周辺エリアの状況を把握しておくと、引越し前の環境チェックにも役立ちます。
出やすい物件の環境については、出やすい家の特徴と対策もあわせてご覧ください。